2022.06.22
体作りなしではトップレベルで戦えない時代の到来
こんにちは、今シーズンよりJAPAN NORTHERN LIGHTSのトレーナーとして携わる事になりました、青木と申します。皆様、どうぞよろしくお願いいたします!
アルペンスキーは、日本においてシーズンスポーツであり、オンとオフの “二元論” で考えられガチですが、『4月からが “翌シーズンのスタート” であり、冬に向けて準備を始めていく』というJNLの考えに痛烈に共感し、今シーズンより “体作りのいろは” を伝えるべく、トレーナーとして携わる運びとなりました。
それでは、さっそく本題に入りますが、本日は『体作りなしではトップレベルで戦えない時代の到来』という内容でお送りしたいと思います。ぜひお付き合いください!
「人類の進化」と「科学の進化」
昨今の日本スポーツ界で注目されているのが、今シーズン日本プロ野球界で頭角を現した、千葉ロッテの佐々木朗希投手。
164km/hのストレートを投げ、完全試合をも成し遂げましたが、私が最も衝撃を受けたのは、ストレートの速さでも、連続奪三振記録でもなく『150km/hのフォークボール』という驚異の変化球を投げる事です。
遡ること約20年前、”平成の怪物” と呼ばれた、松坂大輔投手が155km/hのストレートを投げ、立て続けに三振を奪うシーンを、子供の頃の私は、テレビに釘付けになって観ていました。そんな松坂投手でもフォークボールは130km/h台であったと記憶しています。佐々木投手、恐るべしです。
冒頭からアルペンスキーと無関係の話題ですみません…!続けます。
この様に、どのスポーツでも、過去に打ち立てられた前人未到の記録は、時代と共に更新され、やがてそのスポーツ全体のレベルが底上げされていくのが世の常です。
よくメディアで表現される「人類の進化」という言葉がありますが、記録の更新を、この一言で片付けるには少し雑な様にも思えます。
それでは、何が記録を伸ばしているのか?
その答えは「科学」です。
世界の情報に目を向けると、ここ十数年で科学技術が進歩した事によって『何をすればスポーツに活きるのか』『どの様にすれば怪我をしない体を作れるか』これらがかなり明確になってきています。
つまり、記録の更新は、紛れもなく「科学の進化」による恩恵なのです。
これからの時代、この「科学の進化」について行くアスリートと、ついて行かないアスリートの間に “圧倒的な格差” が生まれる事は言うまでもありません。
世界と日本の圧倒的な格差
実は、既に日本と欧米では、体作りにおいても “圧倒的な格差” が生まれています。
科学の最先端を行く欧米では、やはり体作りにおいても、日本とは取り組み方が違います。
いつも通り欧米から10年20年遅れで情報が普及し、ようやく取り組んでいては、いつまで経っても日本が世界に追いつくことはできません。
近年ではスマホ、SNSが普及し、簡単に “最先端の情報” にアクセスできる様になったにもか関わらず、残念ながら一度普及した文化は、そう簡単には変わらない様です。
最新の情報も、雑多な情報に埋もれてしまい、よっぽど情報感度が高い人でないと、キャッチすることは困難です。
日本人はよく、欧米人の体を見て「DNAが違う」と現実逃避をしたり、「体ばかり大きくしている」「欧米至上主義」と揶揄したり、 “世界に遅れをとる現実から目を逸らす事”をお家芸としていますが、体作り後進国である事を認識し、真剣に世界と向き合わなければ、日本は確実にガラパゴス化し、多くのスポーツ競技が世界レベルから凋落していきます。
体作りなしではトップレベルで戦えない時代
少しお話が大きくなってしまったので「アルペンスキー」というスポーツ競技の、これからの流れについて考えてみます。
日本において、アルペンスキーはマイナー競技であり、他のスポーツ以上に「体作りの最新情報」からは、程遠いところに位置しています。
つまり、今までの様なやり方に従い続けていては、時代の最後尾を走り続け、古い文化の残滓と化します。
しかし、幸いにも、日本のスタンダードが何であろうと、スキー連盟がどんな体勢であろうと、現代は個人単位で最新情報や、有益な情報を掴みに行く事が可能な時代です。
これからは、才能だけに甘んじず、いち早く体作りの最新情報に辿り着き、取り組んだアスリートから、成績を伸ばし、上位に食い込み始めます。
そして、まもなく『体作りに真剣に取り組んでいないアスリートは、トップレベルでは通用しない時代』に変わります。
体作りの “大きな転換期” でもある今、受動的ではなく “能動的に” 情報を掴み、取り組む事が、チャンスを掴む為には必須です。
知っているか、知らないか。
やるか、やらないか。
どちらを選択するもアスリートの自由です。
そしてJNLでは、前者を選択し、前進するアスリートを、サポートする万全な体制を整えています。
まだ体作りの習慣がないアスリートにとって、その一歩を踏み出す事は、決して簡単な事ではありませんが、第一歩として、是非JNLのオフトレーニング会・夏合宿に参加してみてください。
きっと、新しい自分に出会えるはずです。
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JAPAN NORTHERN LIGHTS
Trainer 青木孝介