ジャパンノーザンライツ

2024.05.16

体と道具

GWレーシングキャンプも終わり次のシーズンに向けてトレーニングは始まりました!

 

今の時期に必要になるのはシーズンの評価と次シーズンに向けての課題作り。

 

実はスキーのオフシーズンとなる夏はとても重要な準備期間となります。

 

スキーに夏のトレーニングが必要なのは体つくり次第で大きくレベルアップ出来るスポーツだからです。

 

そのためにも滑りについてしっかり理解していく事は重要になります。

 

何回かに分けて滑りについて深ぼっていきたい!と思います。(自己満です。また個人的な意見です。)

 

 

 

 

 

 

滑りは進化しているのか?


 

最近よくアルベルト・トンバの滑りをよく見ます。

 

僕の親の世代のスーパースターでW杯で50勝。表彰台通算88回。イタリアの選手で爆弾なんてあだ名で呼ばれてます。(笑)

 

今でも映像が残ってますが、これが圧倒的に上手い!

 

 

今のトップ選手達に比べると競技結果としては現代の方が高いのかもしれないですね。

 

しかし個としての技術レベルは今も昔もまったく変わっていないと思いませんか?

 

僕が尊敬する解剖物理の先生は「近年のスポーツは道具の進化により競技結果自体が上がっているだけ。何年も前の道具を使っても1種目を除き過去の記録を更新する事が出来ないという論文がある。」とよく言っています。

 

つまりどういうことか。

 

道具のレベルは上がっているが、競技者のレベルは上がっていない。という事です。

 

つまり道具を使うスポーツの競技力の差は道具をより上手く使えているか?

 

です!

 

道具の意向に合わない動きをそぎ落とす事こそ練習であり、シンプルに向かっていくのがスポーツの面白さなんでしょうね!

 

特にスキーは落下していくスポーツ。

 

大きく外から受ける影響や要素が変わらないので、もろに道具の影響を受けるでしょう。

 

 

GWに参加した選手たちの滑りを見ていきましょう。

 

 

 

JIN


 

スキーの特性を少し使えてきたかなと思います。

 

特にスキーを解放していくタイミングがかなり速くなってきたかなと。

 

スキーの先端を撓ませる動作がよりよくなってきている。

 

このまま体が来シーズンに向けて強化していけばそれなりに結果は出るかなと思います。

 

しかしさらに上のレベルに向かうにはスキーの扱い方やライン取りの取り方等まだまだ洗練させていかなくてはいけません。

 

特に切り替えに無駄な要素が多い。

 

抜重がポイントでしょう!

 

来シーズンに向けてもっと洗練させていきましょう。

 

 

 

yuki


 

動きはバラバラしているが、切り替えから外スキーの捉えがかなり素晴らしい。

 

良いモノを持っています。

 

ゲート横では次のターンに向けて解放していく動作に入っている。

 

落下を止めない良い動きです。

 

しかし課題はてんこ盛り、、、。

 

安定感も大事だけど実はスキーの急激なターンで体が安定して止まっていられないってこともあるでしょう。

 

滑り込みも大切ですが、体幹を締める事と自由に動かす事の両方が出来ると次のステージにいけそうです。

 

夏のトレーニング次第だね。

 

 

 

 

体も道具


 

最後に体も実は道具です。

 

体を理解し上手く使う事がレベルアップに大きくつながります。

 

しかし体のパーツは多く骨や筋肉の動き、使い方をマスターしていかなくてはいけません。

 

時間もかかるので夏からトレーニングしないと体を使いこなすことは無理でしょう。

 

夏トレーニングの重要性わかりますよね?(笑)

 

ただ闇雲にトレーニングしてもレベルアップは難しい。

 

正しい基礎の上でトレーニングを行っていきましょう!!